【連載記事 サウスウエスト航空 2nd.Season】サウスウエスト航空の組織と文化#05 ~仕事を楽しむという基本理念~

サウスウエスト航空の組織の事例研究 サウスウエスト航空

利用客に「楽しさ」という価値を提供しているサウスウエスト航空ですが、サウスウエスト航空の従業員の人たちはどのように自分たちの仕事と向き合っているのでしょうか?今回はサウスウエスト航空の従業員の人たちの仕事に対する姿勢がテーマです。

仕事を楽しむサウスウエスト航空の従業員たち

ユニークな施策を次々と打ち出し、航空業界の常識を破り続けてきたサウスウエスト航空ですが、そこで働く従業員の人たちは自分たちの仕事とどう向き合っていると思いますか?

内山:「そうだなぁ…。仕事を楽しんでるって印象は受けましたね」

岡崎:「そうだな。自分たちで楽しんでるって感じはするよな。というか、楽しんでなかったらやってられないだろ、こんなめちゃくちゃな会社」

私もサウスウエスト航空で働いている人たちは仕事を楽しんでいると思います。だからこそ、ユニークなアイデアが出てくるし、それを実行することも出来る。実際にサウスウエスト航空はその理念で「仕事を楽しめ!」と言っていますからね。

では、せっかくなのでサウスウエスト航空の基本理念を紹介しておきます。

●いちばん大切なのは従業員だ。あなたが従業員に接する態度は、そのまま従業員が顧客に接する態度になる。
●慎重に考え、大きく成長せよ
●好況期に節約して、不況に備えよ
●ざっくばらんで行こう
●ありのままの自分でいよう
●仕事を楽しもう
●競争相手には真剣に対応し、自分のことには深刻になるな
●人間の資質を変えるのは難しい。従業員はその資質で採用し、技術を教えよ
●当社は「サービス企業」と心得よ。たまたま航空業界にいるに過ぎない。
●引き受けたことは何があってもやり抜け
●常に基本理念を実践せよ。会社の中でも外でも
(引用元:『破天荒 サウスウエスト航空驚愕の経営』ケビン&ジャッキー・フライバーグ著 1997年日経BP社)

内山:「本当に『仕事を楽しめ』って言ってますね」

岡崎:「他にもユニークな理念があるな。『ざっくばらんで行こう』とか『ありのままの自分でいよう』なんて普通は理念に掲げないだろ」

そういうことも理念に掲げてしまうところがサウスウエスト航空らしさです。でも、理念に掲げるっていうことは、会社として本気で仕事を楽しんで欲しいって言っているってことですからね。これ、すごく重要です。

楽しさこそ想像の源

岡崎:「俺は思うんだけど、よく『創造性豊かな人を育てる』っていうじゃん?あれって絶対物事を楽しんでなかったら出来ないよな?」

内山:「そうですね。『これ楽しくないな』って思いながらやってたら面白いアイデアなんて出ないと思います」

ビジネスも同じだと思います。創造力を発揮して会社を成長させていきたいと思うのなら、まずは仕事を楽しまないといけないと思います。楽しさこそ想像の源ですからね。

仕事を楽しくするためには

内山:「だけど、どうやったら仕事が楽しくなるんですかね?」

岡崎:「そう。問題はそこだよな…」

仕事が楽しいと思い込めばいいんじゃないですか?

岡崎:「何だよそのいい加減な答えは…」

いや、だけどこういう自己暗示とか思い込み的なものは大事だと思いますよ。そもそも、仕事が楽しくない人というのは最初から『仕事=楽しむものではない』って前提から始まってると思うんです。

内山:「仕事は遊びじゃないんだ!みたいな?」

そうです。特に日本人は真面目だからその傾向が強い気がします。まずはそこから改めないと。だから、まずは仕事は楽しくあっていいんだという気持ちで仕事をすることから始めてはどうでしょう?

あとは、仕事を楽しむ環境を会社として作ることも重要ですね。多少無茶なことや一見ふざけているようなことでも、それをやろうとしている本人が真剣ならそれを認めてあげるとか。

岡崎:「まずは会社のトップが仕事を楽しむ姿勢を見せることも重要だな」

内山:「あ、それ一番重要かもしれないですね。トップが楽しそうなら周りも感化されて会社全体が楽しくなるような気がします」