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ターゲットとなる顧客を決めよう ~ターゲティングで顧客を絞り込んで「その人にあったものを売る」~

けいなび研修
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今回はSTP分析の中で実際にターゲットを決める「ターゲティング」について解説していきます。

ターゲティングとは?

ターゲティングとはセグメンテーションを行って細分化した市場の中から実際にターゲットを決める行為のことです。ターゲットを決めるから「ターゲティング」です。分かり易いですね。

マーケティングにおいてはこのターゲティングが非常に重要視されます。大量生産・大量消費の時代は特にターゲティングを行わなくても物は売れましたが、価値観やニーズが多様化している現代では、「その人に合ったもの」を売らなければ売れないので、ターゲティングの段階で適切なターゲットを決められるかどうかがビジネスの成否の鍵を握ります。

ターゲティングの注意点

ターゲットを絞る
ターゲティングを行う上でまず大切なことは「ターゲットを絞る」ということです。ビジネスをやっていると、「この市場も魅力的だな…」とか「こういうお客さんにも売ってみたい」とついつい考えてしまいますが、「あれもこれも」となってしまうと、マーケティング活動が中途半端になってしまって結果的に誰にも売れないということになりかねません。

ターゲットを絞るということは、ターゲットにならなかった市場を諦めるということなので、勇気がいりますが、そこは腹を括ることが必要です。そちらの方が結果的に上手くいきます。

市場性を考慮する(市場の調査をする)
セグメンテーションを行って細分化した市場の中からターゲットを決めるといっても、誰もいない市場を選んでしまっては意味がありません。例えば、魚釣りををするときに魚がいない場所で釣り糸を垂らしていても意味はありませんよね?それと同じことです。

ですから、ターゲットを決める際には事前にしっかりと市場調査を行って、そこに「お客様がいるのか?」「お客様は自社の製品やサービスを買ってくれるのか?」ということを確認しておきましょう。この時に使えるのがセグメンテーションについて説明している記事の中でも紹介した4Rの考え方です。

市場を細かく分けて顧客を探してみよう ~セグメンテーションを行う理由とその方法~
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※セグメンテーションの記事の中では、「セグメントを分けたら各セグメントの市場性を評価しましょう」と書いていますが、もしセグメントの数が多いようであれば、セグメンテーション段階ではセグメントを分けるだけにしておいて、市場の評価はターゲティング段階で行ってもらってもよいです。

ターゲットを決めて一貫性のあるマーケティングを

ターゲットがはっきりと決まるとその後のマーケティングプランもびしっと決まります。筆者はマーケティング関係の相談も受けることがありますが、やはりターゲットがはっきりしている場合は「ターゲットはこうだから、こういう場所で売って、広告はこの媒体を使って、値段はこれぐらいで」ということをしっかりと一貫性を持って決められます。

マーケティングに一貫性があればそれだけものが売れる確率も上がるので、ターゲティングはしっかりとやっておくようにしましょう。