【連載記事 サウスウエスト航空 2nd.Season】サウスウエスト航空の組織と文化#06 ~人間の価値を教えてくれる会社~

サウスウエスト航空の組織の事例研究 サウスウエスト航空

今回でサウスウエスト航空の連載記事は終了です。今回の連載記事を書くに当たってサウスウエスト航空のことを色々と調べたのですが、「人間臭い会社だな」という印象を受けました。最終回の今回ではサウスウエスト航空をきっかけにして「人間の価値」ということについて考えてみたいと思います。

これからの時代に求められる?人間臭い会社

岡崎:「確かにサウスウエスト航空からは人間臭さが感じられるな」

内山:「そうですね。『LCCの草分けとなった会社』と聞いていたので、最初はもっと機械的な会社なのかと思っていたんですけど、違いましたね」

困難な課題を知恵を出し合って解決したり、家族的な社風を築いたり、人間的な要素は満載ですね。その「人間臭さ」というところに注目すると、私はこの会社はこれからの時代の一つのモデルとなる企業なんじゃないかと思っています。

内山:「どういうことですか?」

今後AIとかロボット技術が発展してくる中で、その対極になる経営とか働き方のモデルになる会社なんじゃないかってことです。世の中にはAIとかロボットが発達すると、人間の仕事がなくなるという考えもありますが、私は必ずしもそうではないと考えています。むしろ、逆に人間に対する需要は増えてくるのではないかと思います。厳密に言うと、『人間らしさ』に対する需要ですね。

岡崎:「『これは人間にやって欲しい!』って需要が増えるってことか?」

そうです。例えば…
『店員さんと会話を楽しみながらショッピングしたい』とか、『コールセンターに電話したときに自動音声で対応されるのは嫌だ』とか、『機内アナウンスはあらかじめ準備された音声じゃなくて、乗務員さんの生の声を聞きたい』といったような需要です。

内山:「なるほど…」

よく『AIに取って代わられる仕事100!』みたいなリストが出たりしますが、あの中身を見ると大抵がルーティーンの定型的な仕事です。では、定型的な仕事は全てなくなるのかと言うとそうでは無いと思います。たとえAIやロボットでも出来るような定型的な仕事でも、そこに『人間の意思』があるのであればなくなることは無いのではないかと考えています。

人間らしさを出すために

内山:「人間の意思か…。じゃあ、そのためには何をすれば?」

岡崎:「大切なのはまずは『考える』ってことじゃないか?」

そうですね。相手が何を求めていて、自分は何をすべきなのかを考え、それにもとづいた行動が出来れば、人間としての意思を込めながら仕事が出来ると思います。そしてそれが出来ているのが…

内山:「サウスウエスト航空」

そうです。だから、サウスウエスト航空の経営というのはこれから私たちが人間としての価値を保ちながら、AIやロボットと共存していくための良いモデルになってくれるのではないかと思っています。人間が人間らしく働くためにはどのような考え方で、何をしていかなければいけないのか?会社をどのようにしていかなければならないのか?そんなことを学ぶヒントがサウスウエスト航空にはたくさんあると思います。

岡崎:「確かにそうかもな。サウスウエスト航空のことをもっと知ることで、より多くのことが学べるかもしれないな」

内山:「今回のシリーズはこれで終わりですけど、興味深い会社なので、自分でも色々と調べてみることにします」

是非そうしてみて下さい。