【連載記事 組織編】組織って何だ?#02 ~目的の共有~

目的の共有 組織編

前回、集団が組織に進化する要素として『目的の共有』と『役割』と『行動の統制』の3つの要素のことを書きました。
今回からはこの3つの要素のうち『目的の共有』について詳しく書いていこうと思います。

組織の第1条件 目的の共有

前回のテーマで集団が組織になるための条件を書きましたが覚えていますか?

岡崎:「①目的の共有、②役割が存在する、③行動が統制されているだったな」

その中でも、『目的の共有』が最も重要です。はっきりとした目的があれば、そこに向かって組織のメンバーが団結出来ますからね。逆に目的が無いと、メンバー個々人がバラバラに動いてしまうので、組織としての団結力は生まれません。

内山:「だけど、目的を共有するって言っても中々難しいですよね?良い目的というか、共有しやすい目的ってあるんですか?」

皆が共有出来る目的の条件

内山さん。難しいことを聞いてきましたね…。
私も「目的を決めるときにどのような目的にすればいいのか」という問題はあれこれ考えたのですが、そんな中で、自分の経験を振り返ってみたり、色々な方のお話を聞いたり、企業の事例とか歴史の本とかを読んだりしているうちに「これは必要だな」と考えた条件をいくつか紹介します。

①シンプルであること
②分かり易い言葉で表現されていること
③組織のメンバーが「自分に関係する」と思えること

この3つの条件を満たすものが共有しやすい目的ではないかと考えています。

内山:「シンプルで分かり易くて、自分に関係すると思える目的か…」

それぞれの条件をもう少し詳しく説明していきます。

条件1「シンプルであること」

目的は出来るだけシンプルにする必要があります。出来れば1つ。多くても片手で数えられるぐらいが理想です。なぜかというと、『目的が多くなると”何がしたいか”がブレるから』です。

例えばある会社の目的が次のようなものだったとします…。
「わが社の目的は、品質が良い製品を安い価格でスピーディーに提供し、お客様の笑顔のために
おもてなしの心を持って対応し、従業員の生活を向上させながら世界に名だたる企業になること」

この会社何がしたいか分かりますか?何となく気概は伝わってくるかもしれせんが、「で、結局何がしたいの?」ってなりませんか?『目的が多くなると”何がしたいか”がブレる』とはこういうことです。

内山:「確かに、あれもこれもってなると目的が不明確になりますね。『これがやりたいんだ!』ってことをビシッとひとことで語れるものがベストですね」

岡崎:「目的が複数ある場合は、『第1に〇〇、第2に〇〇』みたいな感じで優先順位を付けるって手もあるよな」

条件2「分かり易い言葉で」

目的は普段使っている分かり易い言葉で表現しましょう。変にかっこつけて普段使わないような言葉を使う必要はありません。

例えば…
「お客様を笑顔にする」を「お客様のCSを…」って言う必要はないですし、「お客様に気持ちよく過ごしてもらう」を「ホスピタリティーを…」と言う必要は無いです。

何となく横文字とか四文字熟語を使った方が、「目的決めたぞ!」って気もしますが、伝わらなければ意味がないです。

内山:「『CSって何?ホスピタリティーってどういうこと?』って思われたら意味がないですからね」

岡崎:「組織には色々な人がいるから、誰でも分かる言葉で表現することが大切だな」

条件3 「自分達に関係があると感じられること」

目的というものは「自分に関係ある」「自分にもメリットがある」と思うから共有が出来ます。メリットが感じられないと、「ふーん、頑張ってね」と思ってどこか他人行儀です。これでは「目的を共有している」とは言えません。

例えば、ある会社の目的が「規模を大きくして、日本一の会社になる」だったとします。これ一見良いように思えますが、そう思っているのは目的を作った側だけだったりします。共有するメンバーは意外と「日本一になるのは分かったよ。で、それで自分たちはどうなるの?」って思ってたりします。

目的を作る側はいいです。それなりの想いがあるので「日本一になったら、こうなる!」っていうのがイメージ出来ていると思います。しかし、メンバーの側がイメージ出来ているとは限りません。置いてけぼりになってるかもしれません。意外とここは盲点です。

内山:「リーダーの一人よがりでは良くないってことですね」

岡崎:「メンバーの考えや思いも聞いた上で目的を決めたら良い目的が出来そうだな」

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