皆さん日々勉強していますか?仕事に関わること、資格取得、自己研鑽など私たちは学校を出た後も何かと勉強をする必要に迫られることが多いです。
しかし、ふとこんなことを思うことは無いですか?
「勉強の成果が思ったほど身についていない…」
今回の記事では、学びの効果を高めるための一つのアイデアについて書いていこうと思います。
意外と多い「分かったつもり」
本を読んだり、人の話を聞いたりすると新たな知識が得られ、新しいことが分かったように感じますが、意外と「分かったつもり」になっているだけのことも多いです。学んだことを実践しようとすると、「あれ?これってどうなっているんだっけ?」「思ったように出来ないな…」となったりしますよね?それは学んだことを「分かった」のではなく、「分かったつもり」になっているからです。私はこういうことがよくあります。皆さんも多少は経験があるのではないでしょうか?
では、「分かったつもり」を「分かった」にするためにはどうすれば良いのでしょうか?
先生になることで理解が深まる
「分かったつもり」を「分かった」にするための方法の一つとして「先生になる」という方法があります。自分が学んだ知識やノウハウを人様に教えるわけですね。相手は誰でも構いません、家族、友人、同僚など誰でも結構です。とにかく誰でも良いので自分が学んだことを誰かに教えるという行為を行うことで、物事の理解は一気に進みます。非常にシンプルですね。ただ、シンプルですが人様に何かを教えるということはなかなか難しいことでもあります。
まず、人様に何かを教えるためには、教えたいことを体系立てて整理する必要があります。因果関係や話のまとまりなどをしっかりと考えないといけません。
また、人様に何かを教えるためには、自分の言葉で説明することも必要です。「〇〇についてあの本には××と書いてあったけど、自分だったらこれをどう表現するだろうか?」ということを考える必要があります。借りてきた誰かの言葉では上手く伝わらないですからね。相手のことも考えて、相手に分かりやすい言葉で表現をすることも必要です。「どうやったらあの人に刺さるかな…」ということを考えて一生懸命言葉選びをするわけです。
そして、これらのことをやると「上手く体系立てて整理出来ない」「上手に説明出来る言葉が出てこない」などの問題に突き当たることもありますが、そういう問題が発生する部分は自分がよく分かっていない=分かったつもりになっていた部分なので、もう一度学び直しましょう。
人様に何かを教え、それを理解してもらうためにはこれら一連のプロセスを踏まなければいけません。結構大変ですよね…。でも、このプロセスを経れば大変な思いをした分だけ、自分の学びを深めることが出来ます。
学んだことを実践出来るようになる
先生になると、相手に教えたことを自分が実践するようにもなります。相手に「〇〇をした方が良い」と言っておいて自分がやらないのは恥ずかしいですからね。それに自分がやっていないことを説明するよりも、実際にやったことを説明する方がはるかに説得力が出ますからね。教えたこと全てを自分が実践することは現実的には中々難しいですが、少なくとも「自分もやらなきゃな…」という危機感は持つことが出来ます。
学びの効果はインプットよりアウトプットで決まる
一般的によく言われることですが、学びの効果を出すためにはインプットだけではなくアウトプットをすることが重要です。多くのことを学ぶためには、本を読んだり、話を聞いたりといったインプットも重要ですが、インプットしたことはどんどんアウトプットしていきましょう。そして、アウトプットをするためには先生になるという方法が非常に有効ですので、是非お試し下さい。
(Toyama Suguru)
中小企業診断士事務所 マスタープランズ・コンサルティング代表
中小企業診断士。経営コンサルタントとして中小企業の経営コンサルティングを行っています。また、企業や商工会議所などでセミナー・講演会活動も行っています。著書:「小さな会社はまず何をすればいいの?~新米社長岡崎の10の物語~」
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