今回のテーマは有効求人倍率です。
ここ数年人手不足が問題になっていますが、どこの都道府県が一番有効求人倍率が高い、つまり求人の難易度が高いのかを調べるために今回は都道府県ごとの有効求人倍率を地図を使って可視化してみました。
動画 都道府県ごとの有効求人倍率を地図で可視化してみました
動画内で使用している資料
動画内で使用している都道府県別の有効求人倍率を地図上で可視化した資料です。
都道府県別有効求人倍率マップ(2023年3月)
都道府県別有効求人倍率マップ(2018年3月)
都道府県別有効求人倍率マップ(2013年3月)
2023年3月時点での有効求人倍率
有効求人倍率が高い地域
2023年3月時点の有効求人倍率の全国平均値は1.44倍で、地図を見ると都道府県の有効求人倍率はおおよそ1.3~1.7倍の間で分布しています。
今回の内容で1番気になる有効求人倍率が高い都道府県ですが、首都圏か近畿、東海辺りの求人倍率が高いのかと思いきや、高いのは福井・鳥取・島根です。逆に、首都圏や近畿、あと福岡は有効求人倍率が比較的低い地域に入ります。
有効求人倍率ランキング
こちらが有効求人倍率のランキングですが、トップは福井で1.89倍、2位は島根の1.75倍、3位が鳥取の1.7倍です。逆に低いほうから見てみると、最も低いのは神奈川で、その後、大阪・沖縄と続きます。
有効求人倍率の変遷
今回は過去のデータも地図にしてみたので、それも紹介しておきます。可視化したのは今から10年前2013年3月のデータと5年前の2018年3月時点のデータです。
2013年3月の都道府県別有効求人倍率
2013年3月と2023年3月のデータを比べると2013年は今よりも全体的に色が薄いことが分かります。見た感じ半数は1を割り込んでいる印象です。
2018年3月の都道府県別有効求人倍率
次は5年前の2018年3月のデータです。一気に色が赤くなりました。全ての都道府県で有効求人倍率は1を超えて、中部地方周辺・中国地方周辺などは倍率1.7 を超えている感じです。福井・富山に至っては2倍を超えています。
こうやって見てみるとこの10年で雇用情勢は結構変わったことが実感出来るかと思います。
ということで、今回は都道府県ごとの有効求人倍率についての記事でした。最後に今回の元データのリンクも概要欄に載せておきますので、もっと詳しく知りたい方は参考にしてください。
今回使用したデータ
一般職業紹介状況 都道府県(就業地)別 労働市場関係指標(実数、季節調整値)有効求人倍率(季節調整値)
(Toyama Suguru)
中小企業診断士事務所 マスタープランズ・コンサルティング代表
中小企業診断士。経営コンサルタントとして中小企業の経営コンサルティングを行っています。また、企業や商工会議所などでセミナー・講演会活動も行っています。著書:「小さな会社はまず何をすればいいの?~新米社長岡崎の10の物語~」
お仕事のご依頼は問い合わせフォームからお願いします。