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生産性・効率・能率の違い ~似て非なる3つの言葉~

けいなび研修
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仕事をしていると「生産性を高める」という言葉をよく聞きませんか?よく耳に入ってくるビジネス用語ではありますが、同時にいまいち意味が分からない言葉だったりもします。今回はその「生産性」という言葉についての解説です。

生産性・能率・効率 ~似ている3つの言葉は実は意味が違う~ 

さて、生産性という言葉ですが、実は他にも似たような意味を表す言葉があります。「能率」と「効率」です。生産性も能率も効率も仕事のインプットとアウトプットの比を表す言葉ですが、微妙に意味合いが変わります。この3つの言葉の違いを認識しておくことで、生産性という言葉の意味をより深く理解出来るようになりますので、今回はこの3つの違いを考えていきたいと思います。

能率 ~一定時間にどれだけのアウトプットを生み出すことが出来るのかを表す言葉~ 

まずは「能率」ですが、この意味を調べると、
「一定時間内に出来る仕事の割合。仕事の働き方」(goo辞書)
このような意味になります。

この中で「一定時間」という言葉がポイントで、「能率」とは日当たりや時間当たりなどの「単位時間でどれだけのアウトプットを生み出す能力」を示す指標のことです。

例えば、1時間で100個の製品を生産することが出来る設備Aと、1時間で120個の製品を生産することが出来る設備Bがあった場合、設備Bの方が1時間で生産できる製品の量が多いので能率が良いということになります。

効率 ~アウトプットを生み出すために必要な資源の量を表す言葉~

次に「効率」ですが、この言葉を辞書で調べると、
「機械などの、仕事量と消費されたエネルギーとの比率。使った労力に対する成果の割合」(goo辞書)
といった意味になります。

ここでのポイントは「消費されたエネルギー・労力」で、「効率」とは「アウトプットを1単位生み出すために必要な資源の量」を示す指標だということが出来ます。

例えば、1つの製品を作るために1時間掛かるAさんと、30分で1つの製品を作ってしまうBさんではBさんの方が効率が良い仕事をしていると言えます。

生産性 ~アウトプットを生み出すに当たっての貢献度を表す~

そして、「生産性」ですが、これも辞書で調べると、
「生産過程に投入される生産要素が生産物の産出に貢献する程度」(goo辞書)
という意味が出てきます。

少し分かりづらいですが、ここでのポイントは「貢献する」という言葉です。どうやら生産性は仕事の貢献度を図る言葉のようです。そこで、当サイトでは生産性を「生産物を生み出すに当たっての貢献度」を示す指標であると定義したいと思います。生産性が高ければ、投入した資源が生産物を生み出すためにより多くの貢献をしていることを示しますし、低ければ、それほど貢献度は高くないことを示します。

通常、生産性という言葉は生産要素(投入する資源)を労働力、産出物を付加価値(利益)とした「労働生産性」という指標を意味することが多いですが、労働生産性が高い場合は従業員が多くの付加価値を生み出しており、利益貢献度の高い仕事をしているということを意味しています。

つまり、生産性が高ければそれだけ稼ぐ能力も高いということです。