今回のテーマは「日本の人口増減~都道府県編~」です。以前の記事で都道府県別と市区町村別の人口をマップを使って可視化してみましたが、今回は同様に人口の増減数と増減率を可視化してみました。
今回の記事の内容はYouTube動画でもアップしていますので、そちらも是非ご覧ください。
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【動画】日本の人口増減がどうなっているのかを地図にして調べてみました。~都道府県編~
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日本の人口
本編に入る前にまずは日本全体の人口増減についてですが、国勢調査の結果によると、2020年の日本の人口は約1億2614万人ですが、5年前の2015年の人口は1億2709万人でした。つまり、約95万人。増減比で言うと、約0.75%人口が減少しているわけです。日本の人口が減っているということは皆さんよくご存じだと思いますが、では、地域ごとの人口の増減はどうなっているのか?それをこれから見ていきたいと思います。
都道府県別人口増減マップ
動画内で使用しているマップのデータです。「人口増加数」「人口増加率」「人口減少数」「人口減少率」の4種類あります。ブラウザで閲覧・操作が出来るようにしてあるので、リンク先のページを開いてもらってGoogleマップの感覚でマウスホイールを操作してもらえれば地図を拡大・縮小することが出来ます。
都道府県別人口増加数・増加率マップ
都道府県別人口減少数・減少率マップ
地図の見方ですが、「増加数」「増加率」は色が赤くなるほど増加数が多い、増加率が高いことを示しています。「減少数」「減少率」は色が青くなるほど減少数が多い、減少率が高いことを示しています。おおよその数値に関しては右上の凡例を参考にして下さい。
人口が増加している都道府県
人口増加数
まずは人口増加数です。マップを見ると2015年から2020年に掛けて人口が増えている都道府県は東京・埼玉・千葉・神奈川・愛知・滋賀・福岡・沖縄の8都県です。特に東京都の増加数が突出しています。東京は5年間で約53万人人口が増えています。2位の神奈川県の増加数が約11万人なので東京がいかに突き抜けているかが分かると思います。
人口増加数ランキング
人口増加率
では、人口増加率はどうなっているでしょうか?これも東京が群を抜いて高いです。東京の2015年から2020年に掛けての人口増加率は3.9%です。増加率の2位は沖縄県で2.4%増加しています。
人口増加率ランキング
人口が減少している都道府県
人口減少数
人口が増えている都道府県が8件しかないということは残り41は人口が減っているということですが、では5年間で一番人口が減ったのはどこでしょうか?マップを見て頂くと、北海道が真っ青です。北海道は5年間で人口が約15万7千人減っています。
あと、傾向としては北海道から東北に掛けて人口減少数が大きいです。
人口減少数ランキング
人口減少率
続いては人口減少率です。減少率で見てみると先ほどの減少数と少し様子が違いますね。もともと人口が多い北海道の色が薄くなって、代わりに青森・秋田・岩手をはじめとした東北地方の色が濃くなりました。他にも減少数ではあまり目立たなかった四国周辺の色が濃くなっています。この辺りの地域は人口減少の影響が相対的に強そうです。
人口減少率ランキング
まとめ
ということで、今回は日本の都道府県別の人口増減についてでした。全体的な傾向としては産業がありそうな地域は人口増加か、減少していたとしても比率は少なめ。逆に山間部を多く抱える地域は減少度が大きい印象です。この当りの要因については、産業との関係なども含めて今後調査していきたいと思いますので、今後の記事や動画も楽しみにしておいて下さい。
今回使用したデータ
令和2年国勢調査
(Toyama Suguru)
中小企業診断士事務所 マスタープランズ・コンサルティング代表
中小企業診断士。経営コンサルタントとして中小企業の経営コンサルティングを行っています。また、企業や商工会議所などでセミナー・講演会活動も行っています。著書:「小さな会社はまず何をすればいいの?~新米社長岡崎の10の物語~」
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